「お着物を売ってないんです。着姿を販売してます。
着物が30点で、コーディネートで30点、ヘアメイク30点で合わせてて90点です。
残りの10点が何かと言えば、それを着たご本人さんが自分で鏡を見て
‘’あ、幸せやな‘’と思ってくれたらそれで100点満点の気姿です。」
「糸しょう」さんは創業77年になる呉服屋さんです。
産着、七五三、成人式、結婚式、訪問着
人生の節目のシーンには着物を着る機会がありますよね。
着物にはすべて意味がある
意味を知る知らないでは、全然感動が違う。
知らないで着ている人は勿体無いとお話してくださいました。
例えば、
●成人式の振袖は愛情の贈り物
振袖の柄「牡丹」は蕾の時とても小さいのに花開いたら大きくなることから大きく成長するようにという願いや子孫繁栄、広がるっていう意味が込められています。
成人を迎えるお嬢さんに対して家族の人がお祝いとしてプレゼントするもので、気持ち、愛情の贈り物であり、決してコスチュームではないのです。
●3.11以降広まった「絆」が深まる神社婚
打掛の柄「鶴」はそのお家の大切な存在という意味が込められています。
昔、日常的に上流階級の女性が着ていた着物で、お姫様しか着られなかったそうです。
三々九度で契りを交わした後に、‘’そのお家の色に染まりました‘’という意味で、真っ白な白無垢から色打掛に羽織り替えます。
新郎新婦、家族、参列者の絆を深めていく「意味のある」儀式を行います。
日本人の最高礼服が留袖であり、特に香川県は婚礼で着物を着る人が多く新郎新婦のお母様の留袖着用率は90%ほどあるそうです!
これは香川あるあるですね・・・
結婚後にお勧めはひとつは仕立てておくと便利な「訪問着」だそうです。
フォーマルな時に着る着物で、お子さんが生まれた時のお宮参り、幼稚園や小学校の入学式、卒業式、友達の結婚式、茶会やパーティにも着て行くことができます。
「服何着ていこうか」「以前のサイズが合わない」という声・・・耳が痛いですね。
行事ごとに悩み、体型も変わり、数度しか着ない洋服を毎回購入して高額になることを考えると30~40万で自分だけの1着を仕立て「どこに行っても恥をかかない」着物を40年着ることができれば価値ありますよね。
安心してください。多少ふくよかになっても着られます♪
~最近の振袖・耳より事情~
自分の好きな柄で自分だけの1着、憧れです。
昔とは違い、成人式の振袖のお仕立てもレンタル金額とそんなに変わらないそうです!!
お仕立てすると何よりモチベーションが違いますよね。
両親は成人した娘への愛情が伝えられ、本人は嬉しく、愛情を感じ、家族への感謝、大事にしようと思う、その気持ちは一生残ります。
成人式後の活用法としても、結婚する際に白無垢の打掛の下に(本来は掛下という真っ白の着物を着る)かわりに、掛下、掛帯を振袖にしたり、振袖をレンタルウェディングドレスに巻き付けるオリエンタル和装という着方などもあるそうですよ!
人生の節目にある行事、着物の意味や歴史などたくさん教えていただき、全部ご紹介したいくらい興味を持つお話ばかりだったのですが、書ききれません・・・
「着物」ではなく「着姿」を販売して貰える「糸しょう」さん。
気軽に足を運んでくださいね!!
今の時期は涼しそうな浴衣がずらり。小物もあります。
なんと、洗える16,200円の着物もあります!!!
担当してくださった中川さんは、トキワ街が和服通りになればいいな~と語ってくださいました♪♪
着物を着て「糸しょう」さんにも商店街にも遊びにきてくださいね(*^▽^*)